次男のことを書いて、長男のことを書かないのは不公平…ですね(笑)

今年40歳、初めての一人暮らしを始めた長男、
私とは大の仲良し、典型的な父親っ子でした。

言葉も覚束ない時から、私に褒められるのが嬉しくて
絵本の路線バスの名前を憶えて、自慢げに教えてくれた日のこと

体が弱くて、夜中に高熱を出して何度も救急病院に駆け込んだこと。
ひどい夜泣きで、毎晩、毎晩起こされて、どうしていいのか悔しくて
家内と三人で泣き明かしたこと。。。

年少さんから卒園まで、毎日二人で登園した日のこと。
家内のかわりに私が作った、遠足のお弁当のおにぎりを
まずくて捨ててきたことを、申し訳なさそうに告白した日の顔…

そんな長男が、一人暮らしに選んだ場所は、私の父と母が隠居に住んだ家の近くでした。
彼にとって、楽しくて幸せな思い出の場所は
何もない、殺風景な、それでもいつも心から歓迎してくれた
祖父母のいた家だったとは。。。。

歳をとると、最近のことはすぐ忘れてしまい「あの図面どうなった?」
と聞かれても「何が?」と答える日々の中(笑)、
昔のことはとても鮮明に蘇ってくるのは、私だけではないでしょう。

あの大事な時間を、もっともっと大切に過ごしておけばよかったと言う後悔と、
受け取った沢山の幸せの記憶は、今の喜怒哀楽を凌駕して
これからも膨らんでいくのでしょうね。。。