建物を建てる際、合法な建物かどうか計画の審査をして
「建築可」のお墨付きをもらってから
建築工事となります。これが所謂「建築確認申請」です。

今は民間検査機関でも出来るようになりましたが
以前はその審査・許可は建設地所轄の特定行政庁でした。
例えば、東京の会社が、北海道や九州のお客様の確認申請を依頼する場合
飛行機を使って北海道や九州へ行く…これが当たり前でした。
そして審査中に訂正が指摘されれば、ハンコを持って
飛行機で出張となります。

勿論、メールもネットもありませんから、印刷した図面を持って申請にいく。
時として膨大な量になります。

よくやったのは、ハンコを忘れて行ったこと。
市販で買える名前ならいいのですが
特注印の時は背筋を冷たい汗が流れたものでした。

今はメールで図面を送ったり、全国審査出来る民間機関も使えるし
何よりハンコもほぼ不要となりました。

実はこれ、そんな古い話ではありません。
民間審査が始まってから、まだ25年程度のことなんです。
ハンコの廃止等はほんの数年前の話。。。

AIだ何だと言う現代、建築の世界がいかに旧態か
わかるような気がします。

ただ偉そうに言っても、それに気づいたのも
変わってからの、案外最近のことなんですけどね。。。