3.11…今年も巡って来ましたね。
あの日、家内を迎えに、中野から赤坂まで歩く中、
行き交う大勢の人達の、悲しみと不安と、そして優しい目の光を
忘れることは出来ません。犠牲者の方たちへ合掌。。。


さて、青山通りでビール20本を抱えた新人は、
ひたすら歩きました。20歩行っては休み、又歩き、休み…

4月後半の、夜になると肌寒い日でしたが、真っ赤な顔に
汗まみれになりながら、早く帰らなければという想いだけで
ひたすら歩きました…が…30分歩いても、あまり進んでいない。

後で聞いたのですが、先輩たちはみんな、新人が辛くて逃げたんじゃないかと
思っていたそうです。
160センチに50キロそこそこの、青白い顔の新人は、
誰の目にも現場は無理だろうと映っていたようです。

すでに出発してから1時間半を超え、2時間近くなろうとしていました。

それでも不思議なことに、辛いとか、悲しいとか、逃げようとかいう気持ちは
まったく浮かびませんでした。
ただひたすらに、早く帰らないとみんな家に帰れない、早く、急がなきゃ。。。
頭にはそれだけしかありませんでした。何でだろ?

責任感旺盛でも、根性があるわけでもない、弱虫で小心者なのに。
ただ単に負けず嫌いで、出来なかったとは思われたくなかったから…かな…。

人通りも減った青山通り、20歩は10歩、5歩へ
彼はとうとう動けなくなろうとしていました。

少し休もう…

残りは来週。