間もなく梅雨がきます。今も昔もジメジメとしたこの季節は
寒暖の差もあって、過ごしにくい日も多々ありますね。

夏になると思い出す古い記憶のお話です。
『蚊帳』。。。何て読むでしょうか?
正解は『かや』ですが、漢字からわかるように
蚊を遮るトバリ、たれぎぬです。

小学校低学年だった頃まで、夏は毎夜この蚊帳の中で寝ていました。
冷房等ありませんし、扇風機もタイマー無しで、一台しかありませんから
寝るときは縁側の窓全開にして、団扇であおぎながら寝ます。

入る時は母が団扇で勢いよくあおいで蚊を追い払っているスキに
裾からパッと入るのですが、弟いれて家族四人が
入る間に、大抵一匹くらいは蚊の進入を許してしまうことが
多かったように思います。

それでも記憶にあるのは、みんながいっしょになってワイワイと
蚊帳に潜り込む時の、楽しい掛け声や、笑い声。。。
そして4.5帖くらいの空間に固まって寝る、何とも言えない満たされた気持ちと
安心感。。。。

真夏の寝苦しかったはずの記憶は無くて、この頃の夏の思い出は
元気な父と母との楽しい記憶ばかり。。。

今は唯々、暑い。今年も夏が来ます…。
蚊帳