最近、自称音痴(?)の家内が歌唱指導のスクールへ通い始め、
そのおかげで、練習のお供として、私もカラオケに行くことが増えました。

「歌なんて自己満足で、気持ちよく歌えばいいんじゃない?」
とアドバイスしながら思い出したことがあります。

昔、私が社会人になった頃、カラオケは世に存在しませんでした。

当時の、一時代前の企業は結構飲み会が多く、その都度一発芸のごとく
持ち歌やら、春歌(死語かな…)やらを歌わされたものでした。
伴奏は手拍子と「ハイ」だの「ホイ」だのの掛け声のみww

当時の上司の課長は、自称音楽得意、歌の名手とかで、
進んで演歌を歌っていましたが、多少テンポが微妙とは感じても
伴奏無しだと、まあそんなものかと聞こえるものだったのです…が…
カラオケが世に出て、初めて伴奏を得た課長の歌は、
演奏が一番のメロディーを奏でている中、三番まで早々に歌い終え、
その上最初にずれた音階が、最後まであわないということを暴露してしまいました。

宴席の微妙な空気を察し、その後自分の歌がいわゆる「音痴」の仲間と
理解した課長は、スナックのカラオケ教室に通い始め、
数ヵ月後には見事な歌を披露され、部下一同驚いたことを覚えています。

カラオケの普及で、今では昔のような個性的な(?)歌芸が聴けなくなったのは
ちょっと寂しい気もしますが。。。(笑)