先日の台風はこれでもかと言わんばかりに猛威を振るって去って行きましたね。
停電3日目に突入してしまった地域もあるようで、いち早く復旧することを切に願います。

どうも、水曜日担当のイマハシです。
本日もご閲覧ありがとうございます!


3週にわたってお話ししてきた空き家問題も今日が最終回になります!


今回はドイツの空き家対策についてなのですが、私の考えから端的に申し上げますと日本はそっくりそのまま真似することは出来ないと思います。


では、なぜ真似できないのか。
例として旧東ドイツの都市ライプツィヒの再興を挙げたいと思います。

ライプツィヒは人口の増加のピーク、ベルリンに次ぐ第二の都市と言われた時代から「ベルリンの壁の崩壊」によって人口の激減に襲われます。
その規模は不動産市場の破綻、どんなことをしても投資回収が不可能と言われるほどでした。

その建造物を取り壊し緑地化することでしか再利用の道がない、しかし取り壊すには些か歴史的価値・建造物的価値が高すぎる

このジレンマによって、ライプツィヒはいたずらに時間を過ごさざるを得ませんでした。


そこで危機感を感じ、2004年に立ち上がったのがハウスハルテンと呼ばれる団体です。


ハウスハルテンは空き家の使用者と所有者の間に入り、「使用による保全」を名目に使用者には家守としての住宅の保全、所有者には無償の使用貸借契約を求めました。


重要なのは賃貸借契約ではない点。


使用貸借契約は何が違うかと言いますと、使用者の原状回復義務がありません!
好きなように家をリフォーム出来るし、別に退去の時に元に戻さなくてもいいのです!

その見返りとして、所有者は管理コストを抑えることができますし、街としても歴史ある建造物を残していくことができるのです。


まさにWIN-WIN!!
これ日本でもやればええやん!
双方お金かからないし!!


いえいえ、そうは問屋が卸しません。

日本で多いのは木造住宅ですね。国の機関も木造住宅を推奨しているようです。

しかし、どう頑張ってもドイツのレンガ造りよりも寿命が短いです。すでに廃屋と化している空き家もありますし、保全活動による延命にも限界があります。

さらに言うならば、そのデザイン。

いまの空き家はまだ昭和の日本を感じさせる建物も多いですが、新しく建てられている木造住宅は洋風のものが多いですよね。

今後、何も対策がなければ少子高齢化は進んでいき、その洋風の木造住宅もいずれ空き家になることでしょう。

つまり保全していったとしても、脈々と続く日本元来の街並みとは言い難いと私は考えます。


これではドイツの例に当てはまりませんし、保全していくにもただの空き家対策としての一面しか無くなってしまいます。

何か複数の目的、それに相応しい価値、そして長く住めるであろう見込みがないとこの活動もなかなか難しいと思います。

これがドイツの例が日本に当てはまらないと考える理由です。


じゃあ空き家問題どうするの?


ここからは私なりの意見です。
(未熟者の意見なのでなんか言ってるな〜で流していただけると幸いです!!!笑)


ぶっちゃけそれに関しては国が税金とか法律とかをどうにかしないと無理じゃね?
って思います。

それよりもスクラップ&ビルドの日本の考え方を変えて、未来に向けて変化していくしかなくね?
って思います。

これから作っていく街並みに対してアプローチしていくと。

そもそも、日本は質の良い建材が入手しやすい国でした。神社・仏閣ももちろん木造ですし、その技法が一般市場に降りてきていまの構図になっています。

私自身、日本家屋・木造住宅はかっこいいと思いますし、工法に優劣はないと考えています。


しかし、「良い木があったから木造にした」という環境的要因があるならば、「地震や台風が多いからRCにした」というのも環境的要因と言えますよね?


「現存している日本古来の街並み(日本家屋の街並み)は残していくべきだと思うけど、これから作っていく日本の街並みはコンクリートで出来た街並みでもいいんじゃない?

というのが私の意見です。

現代の日本は大きな変化が生まれにくい程に安定してしまっています。

「RC住宅を日本の街並みにしても良くない?」なんて変なこと言ってると思われるかもしれませんが、「この地震大国で一世紀分の安全が確保された街を作る」って言い方にしたら案外普通に感じませんか?

もちろんこの私の意見には、まだ具体的な策なんてありませんし、妄想の話です。SF小説みたいなものです!!

ちょっと素人が思いつきで物申してみたときの炎上しそうな焦げ臭い匂いがする話でしたね。笑



まあ…新築を検討する時には、
ぜひRC designにご連絡くださーい😘

ってことですかね。笑

今日も今日とて長々と失礼しました!
それではまた来週お会いしましょう。